な行の掛詞







● 長 -- 長月
「今こむといひしばかりに長月の有明の月を待ち出でつるかな」 (古今集)
● 眺め -- 長雨(ながめ)
「つれづれのながめにまさる涙川 袖のみぬれてあふよしもなし」 (伊勢物語)
● 長柄 -- 昔ながら
「年経ればくちこそまされ橋柱むかしながらの名だに変らで」 (新古今)
● 流る -- 泣かる
「思川たえず流るる水の泡のうたかた人にあはで消えめや」 (後撰集)
● 鳴き -- 泣き
「秋の野のくさむらごとにをく露は夜なく虫のなみだなるべし」 (詞花和歌集)
● 無き -- 渚
「惜しめどもかひもなぎさに春くれて波とともにぞ立ち別れぬる」 (千載集)
● 嘆き -- 投げ木(たきぎのこと)
「夕されば野にも山にも立つ煙なげきよりこそ燃えまさりけれ」 (大鏡)
● 無み -- 波
「おきつ舟よるべ波路に漂はば棹さし寄らむ泊り教えよ」 (源氏物語)
● 波 -- 涙
「音に聞く高師の浦のあだ波はかけじや袖のぬれもこそすれ」 (金葉集)
● 萎る(なる) -- 慣る
「唐衣きつつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ」 (古今集)
● 成る -- 鳴る
「逢ふことは雲居はるかになるかみの音にききつつ恋ひわたるかな」 (古今集)
● 寝 -- 音 -- 根
「あらはれていとど浅くも見ゆるかな菖蒲もわかず泣かれける根の」 (源氏物語)
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